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2017年度理事長所信


2017年度理事長所信
第55代 理事長  堀内 修司



スローガン 恩返し~すべてのことに感謝し、行動しよう~

『恩返し』

人は自分一人では生きていけません。空気、水、食べ物、また家族や友人、職場の人たち、さらには社会など、自分を取り巻くあらゆるものに支えられて生きているのです。
私はこのまちで生まれ、このまちに育ててもらい、今このまちで仕事をさせて頂いていることに心の底から感謝しております。11年前に先輩に誘ってもらい、入会させて頂いてから数多くの経験を青年会議所は私に与えてくれました。自分には難しいのではないか、場違いではないか、そんな戸惑いにも青年会議所に背中を押して頂き、その舞台で自分の実力を超える挑戦をさせてくれる素晴らしい組織であります。しかし、そんな挑戦も一人では成功する事はできません。その過程で、いつも周りではメンバーが支えてきてくれたからこそ、ここまで頑張ってくることができました。40歳になる最後のJC活動を今まで支えてくれた人、今まで育ててくれたまち、そして55年の名張青年会議所の素晴らしい歴史と伝統に感謝の意を抱き、この1年間を大好きなまち「名張」へ恩返したい、そんな気持ちで活動していく所存であります。

『55年の歴史と伝統に誇りを持って』

 名張青年会議所は本年で55周年を迎えることとなりました。1963年(昭和38年)の創立総会で初代理事長、市橋省吾先輩が「時代を担う我々青年の行く手には重要な課題が蓄積されています」、「戦争終結後のあの混乱した我が国を一日でも早く良い社会に築き上げよう」と挨拶された記事が残されております。その記事を読んだ時に、当時の先輩たちの「このまちをなんとかしたい」という情熱は並々ならぬ思いであったと感じたと同時に、私たち現代を生きる青年は本当に恵まれた環境であると改めて感謝の気持ちを感じました。しかしながら、54年が経過した今でも「明るい豊かな社会の実現」が終止符をむかえたわけではありません。当時とは違い、身の回りのあらゆることが便利になった現代社会ではありますが、「明るい豊かなまち名張」の実現が達成されるまでは我々は足を止めるわけにはいきません。その軸となるのが50周年時に次の10年を見据えて作成した中期運動指針であります。これはめまぐるしく変化する時代の中で、名張青年会議所がこの先10年間のビジョンとして定めた運動指針であり、その中期運動指針を再確認し、55年の歴史と伝統に感謝し、誇りを持って次世代につなげていける名張青年会議所であるべき指針なのです。

『やっぱりこのまちが好きやわ』

 20年前の高校卒業後、初めて名張を出て故郷以外での生活をしました。やっぱり都会は何でも手に入るし、活気があっていいなと当時はそんな思いでした。名張に帰って来て青年会議所に入会し、このまちの知らなかったところを沢山勉強していくにつれて、まちづくりに対する考え方が大きく変化しました。まちづくりは人づくりからと良く言われております。名張市は平成15年よりまちづくりを「住民が自ら考え、自ら行う」ことを目指し、市民参加のもとに自立的、主体的なまちづくりの気運を高め、誰もがいきいきと輝いて暮らせる地域をつくりあげるため「ゆめづくり地域予算制度」を創設しました。私自身も地元の組織に参加させて頂いたことがありましたが、真剣に取り組んでいる姿勢に驚かされました。しかしながら参加している年齢層を見ると高齢の方が中心であり、若者があまり見受けられない状況であります。青年会議所のメンバーである私たちがこのまちを牽引していかなければならないという自覚を持ち、地域に求め続けられる名張青年会議所であるべきです。54年の歴史の中で、先輩方は子どもたちの笑顔を求め続け、多くの青少年育成事業を行ってきました。私たちが子どものときに参加してきた様々な事業が当時の先輩達が企画されたものであると入会してから知りました。今も変わらず、子供たちは楽しい事が大好きで毎年開催しているワンパク広場(青少年育成事業)には多くの子どもたちが参加してくれております。ただJCのキャンプは楽しいだけではありません。子どもたちがこのまちを誇りに思い夢を掲げ、いつかこのまちに生まれ育ったことに感謝する気持ちを抱いて、明るい豊かな社会として、まちの未来を描いてほしい。
まちづくりは未来の創造だけでは成立しません。それは、数百年前から続いている伝統を守る事も大切なことであります。我々の先輩はお水取りに使われる松明を東大寺に寄進する事業を30年前から協力され始めました。このまちが好きだからこそ伝統を守りたい気持ちがそうさせたのだと思います。その他にも名張には守らなければならない伝統行事があります。例えば、小波田で生産され大晦日の京都、八坂神社へ奉納されている火縄、観阿弥が残した能楽、また神輿や獅子舞、各町のお祭りも引き継がれてきた伝統であります。このような素晴らしい伝統をどのような形で協力できるかは約束できませんが、まずは市民へ、子どもたちへ、自分たちのまちには誇れる伝統があるということを伝えることが第一歩であります。市民全員が「このまちが大好き」だと思えたら最高のまちになるでしょう。

『和を重んじるリーダーシップ』

日本人らしさとは、一体どのようなイメージなのでしょうか。一言で表すとすれば、私は「和の心」を持った民族であると思います。それは私たちの生活の中に自然と存在し、その言葉を定義づけることは少し難しいかもしれません。しかし、あえて定義づけると、「和の心」とは、個人を重視するのではなく、集団における秩序や調和、また礼儀、感謝の気持ちを重んじることだと思います。 確かに私たちは世界的に見て、過剰なまでに集団主義を貫いているといえるでしょう。 また、集団の中で相手の意思を読み取り、波長を合わせて行動をし、決して争わずに調和を保っています。この「調和」は、「平和」にも通ずる部分であり、2011年に起きた東日本大震災や昨年起きた熊本地震でも世界各国から絶賛され、私たちは互いを信頼し、集団行動でのルールを守ることができ、決して他人に迷惑をかけないことが当たり前であると学んできました。しかし、最近の悲しいニュースや日常の出来事の中からその日本人らしさからは程遠く感じられることが多々あるように思われます。青年会議所にも細かいことから重要なことまで沢山の守らなければならないルールがあります。青年会議所メンバー、JAYCEEとしてしっかりと身に付けておかなければならないルールなのです。指導力向上とは個々のスキルアップだけではなく、個の集まりが組織の強化へと発展していけるような指導力開発(ひとづくり)が必要であり、感謝の気持ちで育まれる「和の心」を持ったリーダー育成を目指します。

地震大国日本で日々の生活をしている我々でありますが、幸いにも私たちの地域は災害に強い地域であると言われております。しかしながら、いつ起こってもおかしくないと言われております南海トラフ地震はM8~9、想像もできないほどの甚大な被害が予想されております。この地域で災害が起こった際に我々は何ができるのか。地域のリーダーとなるべく指導力向上を目指している私たちは有事の際にどの様な形で地域を守る事ができるでしょうか。一人では何もできないかもしれませんが、個の集まり、名張青年会議所として地域を守れる組織づくりが必要であります。

『向上心を持った組織運営』

名張青年会議所では、先輩諸兄が時代背景に合った多くの素晴らしい例会や事業を展開されてきました。その根底にはしっかりとした組織運営が行えていたからであると考えます。総務委員会の担う役割についても時代の変化と共にシステムや書式等ルールが変化してきました。それは私たちメンバーが目指すハードルが上がってきたからこそでもあると思います。私たちはその素晴らしい向上心を持った組織運営を継続し、個々の成長が実感出来る魅力ある組織でなければなりません。そのためにもメンバー一人ひとりが高い志を持ち、しっかりと議論し、お互いを尊重する事でメンバー同志での信頼関係が生まれ、方向を確かなものへと導き、常に向上心を持った組織作りにつながると考えます。また、私たちの活動を地域の人々に知って頂けるような広報活動も必要であり、それを共感して頂けることで活動への思いが市民に広がり、地域に信頼される名張青年会議所となるべく感謝の気持ちを持って広報という形で恩返ししましょう。

『もっと仲間をふやそう』

55年の歴史と伝統は諸先輩方のまちづくりに対する情熱が引き継がれてきたからこそ、継続してくる事ができたわけであります。しかしながらメンバーが途絶えてしまえば幾ら情熱があっても、存続ができなくなってしまいます。私は人が大好きで人それぞれ長所、短所は勿論ありますが、一人の人間には自分には持ってない何かが必ずあり、私はその何かを垣間見ることが楽しみであります。ここ数年では沢山の仲間が増え、新たな仲間が増える事で名張青年会議所にとって良い刺激となり、また即戦力としても活躍してくれております。名張青年会議所の歴史と伝統をつないでいくためにもメンバー全員の情熱と行動を持って新たな仲間を増やしていきましょう。

『次世代に向けた新たなスタートへ』

 私が入会したきっかけは、「明るい豊かな社会」の実現ではありませんでした。しかし何度も何度も、先輩に誘って頂き2007年に名張青年会議所へ入会させて頂きました。今では誘って頂いたことに本当に感謝の気持ちで一杯であります。青年会議所の運動は自ら率先して行い、多くの議論を交わし、多くの気づきを得る中で自己の成長につながり、またメンバー同士の絆が生まれることで組織は活性化されます。私たちの成長こそが、この地域の発展につながると信じております。名張青年会議所55年の歴史に感謝し、伝統を受け継ぎ、次世代につなげる新たなスタートを自分たち自身も明るく笑顔で行動し、「明るい豊かな名張」の実現へ、一歩ずつ歩んでいきましょう。