理事長所信

【はじめに】

私たちが住まう日本は、多発する災害や新型コロナウイルスの感染拡大など、国難とも呼べる課題に直面しています。三重県においてもとこわか国体をはじめ、とこわか大会など様々なスポーツやイベントが中止又は延期となりました。国難とも呼べる状況に直面している今だからこそ、私たち青年が問題意識を持ち、自分たちの地域を良くするために挑戦する必要があります。そして、このまちに育てられてきた私たち青年が、英知と勇気と情熱を集結させて挑戦することは、「明るい豊かな社会」の実現につながっていくのではないでしょうか。青年の視点を生かしたまちのビジョン策定も視野に入れ、行政任せではなく、まちの未来を考えなければなりません。

また、本年度は60周年という節目を迎えます。業種も立場も異なる、多種多様な青年で構成された私たちをつなぐものは、「地域のために」という想いです。多様性を活かし、あらゆる物事を柔軟な発想で、青年会議所らしく、地域の諸問題に果敢に挑んでいくことにより、この地域をさらに発展させていくことができると考えます。また、東海地区協議会の主管は設立60年で初めての経験となります。2022年はこの経験を無駄にすることなく、組織一丸となって「名張」の名を全国に広めましょう。

【ひとづくり】

私たちの運動は、自ら行動をしなければ何の成長もない場所です。甘えを捨てることができなければ、覚悟や決断をすることはできません。理不尽なことがあったり、時には厳しいことを言われたりすることもあります。しかし、それは自分を成長させるための修練であり、そのことを前向きに捉え行動することが必要です。自分自身を省み、謙虚な姿勢で常に他人のことを考えて行動することができれば、自ずと仲間はついてきます。だからこそ、私は基本が大切であると考えています。どれだけ優れていても足元が強靭でない限り信頼してついてきてくれる仲間をつくることは難しいです。背中で語るためにはまず、己が基本をしっかり身に付けた上で成長に挑んで欲しいと考えています。メンバーとしての誇りや責任を決して忘れることなく、地域のリーダーとして、自分の成長を信じ、仲間のために覚悟をもってJC運動、活動に取り組んでまいりましょう。

【まちづくり】

 今までの運動の中で、赤目四十八滝や旧町散策などの観光面で様々な可能性を模索してきました。行政においてはSDGs先進事例で竹灯かりプロジェクトを考案し、観光資源に新たな魅力を付加しました。では、現代の私たち目線でできることを考えた時にはいかがでしょう。名張市に限らず全国でも政治行政が長年試行錯誤してきたがまだまだ課題が残っている状況であります。「若い世代の目線」でどのようなまちづくりをすれば、まちの未来に繋がるかを考えることで私たちの運動に深みを持たせていきます。今までが間違いではなく、今までにプラスワンの視点を持って運動していきましょう。

【青少年育成】

インターネットや電子機器の技術は急速に進化し、我々の生活も著しく便利になっていきます。その一方で、子供同士が顔を合わせ、身体を使った遊びをすることが減少し、子供同士の関わり方が変化しています。子供たちの成長は環境がとても大切です。その環境は私たち大人が作るべきではないでしょうか。夢や希望をもち、誰かと共に何かを成し遂げたとき、達成感と共に強い絆が結ばれます。

【組織運営】

 名張青年会議所とは何か。何を目的としているのか。それを理解している市民はどれだけいるでしょうか。どれだけ良い事業を行っても、市民の共感を得なければ意味を成しません。運動を効果的に展開していくには、ブランド力をさらに向上させることが必要です。SNSの普及により膨大な情報を取捨選択しながら生活している一方で、我々が情報を発信する立場になった時、ただ漠然と発信しているだけでは伝わりません。表面的な情報だけでなく、そこに至る背景や目的といった想いを伝えることで市民の心に強く伝わると考えます。発信方法が進化していく中、楽しさを伝えるために、形に捉われず新たな発信内容を企画することが、青年会議所のファンを創出し、我々が目指す市民の意識を醸成することに直結するのです。

【会員拡大】

仲間と出会えたことは人生で最高のめぐり合わせであると思います。私たちが青年会議所の良さを相手に伝えても、入会まで辿りつけない方が多くいることも現実です。対象者の各個人の目的や悩みは様々ですが、私たちが候補者に他団体との違いを明確に示すことができるのは自身の成長の場がある団体であるということです。私たちは会員拡大活動をする時でさえ、多くの学びや気づきを得ることができます。組織全体で候補者の情報や拡大の手法を共有し、組織を活性化させ運動を継続するには、仲間となってくれる人財が必要です。多くの青年との出会いのために、これまで以上の協力体制で会員の拡大が大切です。

【創立60周年という機会】

名張青年会議所は、「明るい豊かな社会」実現という理念を掲げ、地域社会の発展のために様々な運動を展開してまいりました。今もなお、私たちが地域に根差し活動できているのは、先輩方が変化や失敗を恐れずに挑戦し、時代に即した運動展開を行ってきた実績があるからであると考えます。私たちはこれからも先輩方が残してきた歴史をしっかりと受け継ぎ、どんな状況であろうとも前に歩み続けなければなりません。激動する社会の中、60周年という節目を迎えます。激動の時代だからこそ、先輩方の創り上げてきた歴史の重みに感謝するとともに、新時代の担い手として、一人ひとりが会員としての誇りを持つことが必要です。

【結びに】

思い返してみれば、名張青年会議所に入会した理由は、ある先輩が私に「まちの為の事ができるよ」という一言からでした。その時は特に深く何も考えずに入会しました。しかし、青年会議所で経験を重ねていく内に、まちに眠る課題は私たちが先頭に立って解決していくことがとても重要であると気付きました。今後、自分が育ったこのまちで、おそらくこのまま一生暮らしていくことになると思います。だからこそ自分自身の成長、強固な組織を構築し、まちづくりにつなげていく事に本気で取り組んでいく必要があります。2022年新たな経験を通じて組織力をさらに高める一年にしていきましょう。

2022年度
一般社団法人名張青年会議所
第60代理事長 荊原 広樹