理事長所信

2020年度 一般社団法人名張青年会議所

理事長所信

第58代理事長 玉置 智也

 

スローガン 外柔内剛 

                                   〜強き心を持ち、輝く未来を創造する人になれ〜

【はじめに】

青年会議所は数多くの経験と自らを見つめ直す時間を与えてくれます。入会から6年という月日が流れ、57年という長きに渡り先輩諸兄が紡いでこられた思いや伝統が今こうして引き継がれる身になり、改めて我々の目指す人物像とは何かを考えます。人の強さとはどういった所に現れるのでしょうか。屈強な身体であると答える人もいるかもしれません。また、上に立つ人が強いと考える人もいるでしょう。様々な答えがあると思いますが私は、本当の強さとは心の芯の強さではないかと考えます。そして、その心の芯の強さを持つ人間とは人に優しくできる人間であると言えるのではないでしょうか。1963年に明るい豊かな社会の実現に向けて行動を起こされた先輩諸兄はまさに、この心の芯の強さを持った人であったと確信しています。明るい豊かな社会の実現を私なりに解釈すると、まずは、自分自身の身近な存在を幸せにしたいという思いから始まります。家族や友人、職場の人たち、そして名張に住む市民を明るく照らすことができれば、そこから大きな範囲へと広がっていきます。まずはその原点に立ち帰り、輝く名張をこれから先も創造できるようメンバー一丸となって運動していきましょう。

【ひとづくり】

〜強き心を持った人材になる〜

規矩作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな

(井口海仙「利休百首」淡交社刊 1973年)

戦国時代に活躍した千利休が詠んだ和歌で、ここから守破離という言葉ができています。

「先人の教えを守り続けながらも、いつしかそれを打破り離れていく事も大切である。しかし、そこにある基本精神は忘れてはならない」 と述べたものです。青年会議所は規律を重んじる団体です。堅苦しく感じることもあるでしょう。そしてそれに疲れて逃げ出したいと思う人もいるかもしれません。しかし、今いる自分はまだまだ成長途中で、何かを成す過程であるとプラスに考えてみてください。現役の間はもちろんのこと、40歳で卒業を迎えた後に、各々の分野や社業でリーダーとして活躍するためにも、人としての品位や柔軟な考え方、そしていかなる試練が降りかかろうとも立ち向かえる強い意志を持って行動することが必要です。そのために私は、すべてのメンバーに、より視野を広げ、感性を磨いてほしいと願っています。私自身の経験からも、何かに対して立ち向かう勇気を与えてくれたのは、今までの自分がしてきた仕事や学びです。守破離とは一つの考え方ですが何かを成し遂げるためには守って地を固め、破って歩を進め、離れてみて全体を見渡せるようになるという視点も重要です。自分の考えや行動を変えれば、目に見える形で周囲に刺激が伝わります。常に良い刺激や学びを得られる場所で、最後まで粘り強く果敢に挑戦することによって、過去の自分とは違う新しい自分に出会えるでしょう。一人ひとりが心の芯を整え、いかなる試練にも乗り越えられる人になり、周りの人に対しても影響を与えられる団体へと成長しましょう。

 

【まちづくり】

~未来を担う子供たちと市民に自信と誇りを~

自分の住むまちを良くしたいと思っているメンバーは多いと思います。大前提として我々はまちを作る団体ではありません。運動を通して市民の意識を変えていく団体です。我々を含めて市民一人ひとりがまちを思う気持ちを強く持つことができれば、まちを輝かせる行動に繋がっていくと確信しています。単年度制の青年会議所の運動の中でできることは限られているかもしれませんが、未来を担う子供たちの健全育成は長年に渡り継続している運動であり、これからも変わることはありません。少子化、情報化、国際化による人々の価値観が多様化している中で、地域において人と人のつながりは徐々に薄くなっています。子供は限られたコミュニティの人間関係の中で過ごしています。また、インターネット等を通じて能動的に受け取る情報が溢れる反面、人やもの、自然に直接触れるという体験活動の機会は減少しています。こうした状況を踏まえて未来を生きる子供たちには、普段関わりのなかった他者と協力し、自ら進んで行動する気持ちを芽生えさせ、相手を思いやる気持ちや自分自身の自尊心や自己肯定感を育んでいただきたい。また、未来を担う子供たちがこれから先も郷土である名張を誇りに思ってくれていればこれほど心強いものはありません。郷土愛というのは机に向かって勉強するだけでは育まれません。人と人とがつながり、営みを共有することで心は動かされ、愛が育てられます。つまりは郷土である名張で生きていると実感することが郷土愛を育みます。そのためにも子供たちには地域の人とつながり、知識を教えてもらうだけでなく名張で暮らしていてよかったと実感する機会を設けることが重要です。さらに、子供だけではなく親にもより郷土を愛する気持ちを育んでほしいと思っています。子供との関わりを通じて今まで忘れていた郷土を見つめ直す気持ち、失いがちな素直さや遊び心を思い起こしてほしい。小さい時に経験したことや慣れ親しんだ当たり前の風景を懐かしく、誇りに思うことが郷土を愛する気持ちではないでしょうか。郷土を誇りに思う気持ちはどんな形であれ名張を輝かせる一助になってくれるはずです。それが名張の活力になり、我々が考える人を通してのまちづくりになると確信しています。郷土愛を持った市民がこの地域に増えれば、この地域はより活性化し続け、我々の住む名張がより活力あるまちへと発展するでしょう。

 

【名張創生】

〜郷土名張の活性化〜

地方創生が叫ばれている中で、まちの未来を考える一つの団体としてどれほどの市民が我々の存在を知り、価値を感じているでしょうか。名張に住む市民の活力を今以上に上げることができれば近隣市町村にそして三重県全体、さらにはより大きな範囲へと伝わっていくのではないか。そのためにもまずは原点に立ち返り名張市民に注目した運動を展開してまいります。名張のことを考えようとするとまずは名張市民により近づいて課題や魅力を知る必要があります。名張に住み暮らす市民が本当に困っている課題や、多くの人が共感できる魅力を抽出することは地方創生につながります。私はこの過程が非常に難しいと考えます。なぜなら私も含めて多くの人がある程度社会が豊かになってきていると実感してしまっているからです。しかし、この過程を真剣に考えることが青年経済人として我々に求められることではないでしょうか。まちの魅力や課題を掘り起こし、人と人との出会いや交流、他団体との関わりから共同事業を含めプロジェクトを模索します。名張市民にとって有益なものを追求し、関係人口といわれる方々を巻き込んだ価値ある経験を行うことが地域を輝かせる力になると信じています。全ては我々を育ててくれた名張への感謝であり、現在も住み暮らす一市民としての責務だと考えます。我々の運動がより多くの市民に伝わることで我々の存在意義を発揮し、地方創生の原動力になることを信じ、おもしろい運動を展開していきましょう。