理事長所信

2021年度 一般社団法人名張青年会議所

第59代理事長 小澤 豊司

理事長所信

   スローガン     一連托生 

             〜ひとりはみんなのために みんなは未来のために〜

【はじめに】

瞬く間に世界中に広がった新型コロナウイルスが猛威を振るい、人々の生活に大きな影響を与えています。社会の環境が大きく変化するに従い多くの新しい常識が生まれ、今までのやり方やあり方を見つめ直す日常が続いています。
世の中が混迷を極める中、青年会議所は試行錯誤しながら様々な運動を展開しています。個人の持つ可能性、組織の持つ可能性、地域の持つ可能性を引き出し、何が正解かも分からない状況にも関わらず、時間を費やし議論を重ね率先して行動すること信念として、ひたむきな姿勢で活躍しています。多くの制約や制限があるという理由で立ち止まっていては何も始まりません。私は今どうあるべきかだけではなく、未来も視野に入れ運動を積み重ねる青年会議所の会員を心から尊敬し、一員であることを誇りに思います。

【魅力溢れるリーダー】

まず、大前提に一人ではリーダーシップは発揮できません。国、地域、社業、家族、友人そして青年会議所というあらゆる人々のつながりの中の一員であるからこそ人を先導しより良い結果を生むことができます。すなわち、人を惹きつける魅力がリーダーシップの効果を最大化する近道です。近年のリーダーに求められる資質は、コントロールというルールやマニュアルだけの徹底的な統率と監督だけで管理する能力ではなく、センスメイキングという自分のビジョンを描き、心
に届け、未来を切り拓ける人財であると言われています。このセンスメイキングの中に、人を惹きつける力があるのではないでしょうか。リーダーには管理能力や複雑で曖昧な状況を解決する判断力と決断力はもちろん必要です。しかし、その結果から現れる仲間の気持ちまでを把握し、共感と納得を得られる行動を起こせることが、仲間のモチベーションを高め、最大限の結果を生み出すプロセスです。自分ができることも、できないことも仲間に気持ち良くやってもらう。これを聞くと都合のいいようにとられますが、指示や命令で人を動かすのではなく、個人を認める承認力をもって向き合うことで高まるモチベーションが仲間の自立心を育みます。それぞれが自身の立場を理解し当事者意識をもち行動することができれば、組織の効果を最大限に活かせるのです。

【発見と挑戦Re:NABARI】

“Re”一度あったことをもう一度繰り返す
長い歴史をもつ名張は豊富な資源で溢れています。山や川といった美しい自然や、四季が育てた農畜産物、人の知恵や文化など多様性に富んでいます。その宝の山から、眠っている愉しみや魅力を再発見し、それだけにとどまらず青年世代のアイデアでリメイクし時代のニーズに沿った魅力を創出し発信しましょう。そこから生まれる新しいコミュニケーションが、地域で暮らす人々の生活をより素敵なものに変えてくれます。

【名張っていいね】

私は名張が大好きです。
それは、今までこの名張で関わってきた人たちに恵まれたから。その一言に尽きます。そして今でも恵まれています。まちがあるから人がいるのではなく、人がいるからまちができます。 すなわち、まちの根幹は人です。郷土のことを想う人が溢れれば、まちは進化し輝きます。人の価値観は過去の体験によって決まります。これからの地域を担う青少年たちに、私たちの持つ知識と知恵で最高の想い出を残してあげたい。同じ地域に住む仲間との体験から感動を与え、未来に持つ価値観の一つに、いつまでも郷土のことを誇りに想う気持ち育み、名張っていいねという声で溢れるまちにしていきましょう。

【関係でつながる組織】

これまで盤石な組織とは、定款や規定に準じた運営ができる、安定した構造に重きを置いていました。ただ構造のみに留まらず、柔軟かつ素早く変化に応じられる、連携や連絡ができる関係を重要視していきます。良い関わり合いの土台を築き、より多くの会員を巻き込み総会や諸会議を設営することで、組織の活力を高めます。
また、広報活動においても、多くの人と良い関わり合いができる方法を模索し幅広く発信して行きます。積み上げられてきた青年会議所の信頼を維持し、伝統を守りながらも時代の変化に即した新たな挑戦も視野に入れることで、柔軟かつ芯のある組織運営につながります。

【言葉と行動から始まる会員拡大】

全国的にも伸び悩む会員数ですが、名張も同じく減少傾向にあります。少子高齢化や若年層の流出、経済の停滞などが原因に取り上げられますが、拡大に成功している青年会議所もあります。
社会問題を打開し、拡大につなげることも必要不可欠ですが、迅速に効果を出すためには、内的要因から解決することが必要です。
大きい要因として考えられるのは発信の弱さです。ただやっていることを発信するのではなく、大切なのは人の心を動かす発信です。並大抵のことではないですが、私たちの明るい豊かな社会の実現のために率先して行動する姿と、熱意を持った言葉があれば届けられないことはありません。それぞれが青年会議所の会員であることに責任をもち、洗練された魅力ある事業の展開と、多くの仲間のもとへ足を運ぶことが会員拡大を成功に導く筋道です。

【60周年にむけて】

2022年、一般社団法人名張青年会議所は創立60周年を迎えます。全国で234番目の青年会議所として設立されて以来、先輩諸兄の熱意と努力によって今があります。私たちがこの名張のまちで青年会議所の看板を掲げ、運動を展開できているのは紛れもなくこれまでの運動によって培った信頼と、組織としての強固な地盤を築きあげていただいたおかげです。今日までの歴史と伝統を紡いでこられた先輩諸兄に、感謝と敬意を表するとともに、次代を見据え新しい歴史の始まりとなる節目の責任を認識し、より多くの仲間たちと60周年に迎えられるよう準備してまいります。

【結びに】

私の入会したきっかけは、声をかけてもらい初めて参加した公開討論会でした。事業の内容はもちろんのこと、それらを設営する会員の姿が素敵でした。それぞれの役割を的確にこなし、息の合った連携を横目で見ていると、いつの間にか心惹かれ、入会を決めていました。その決意とは裏腹に入会当初、慣れないことばかりで自分の不甲斐なさにモチベーションが下がり、どうやって楽をするかばかり考え自分の可能性に蓋を閉じてしまっていました。そんなときでも親しみ深く声をかけてくれる仲間、その何気ない世間話が今思えば最高の特効薬だったかもしれません。人は人によって成長します。青年会議所の魅力とは多くの機会に出会えることでありその機会に挑戦するかしないかは自分次第です。しかし、すぐ近くにポンと肩を叩いてくれる多くの仲間がいます。どんな時でも近くにいてくれる仲間のために挑戦できる青年会議所の一員であり続け、共に同じ道を突き進み、明るい未来を切り拓いていきましょう。